結論:判断の分かれ目は「市場」と「入口プランの対応幅」
Profoundは米国発のAI検索可視性プラットフォームで、Enterpriseプランでは最大10のAIエンジン(ChatGPTからGrok・Meta AI・DeepSeekまで)を横断監視できる、英語圏エンタープライズ向けの選択肢です。ただし入口のStarterプラン(月額$99)はChatGPT1エンジンのみで、Google AI Overviewsの監視はGrowth(月額$399)から。料金はドル建てで、日本語サポートの公式記載はありません。一方LLM Insight(月額24,800円税抜〜)は、パーソナルプランからAI Overviews・ChatGPT・Gemini・Perplexityの4つを日本語UI・請求書払いで監視でき、ビジネスプラン以上では引用サイト分析やコンテンツ改善提案まで日本語で運用できます。判断の分かれ目は、対象がグローバル英語圏か日本市場か、そして最初のプランでどこまでのAIを見たいかの2点です。
両ツールの概要
Profound:最大10エンジンを横断する英語圏の有力プラットフォーム
Profoundは、米国発のAI検索可視性(AEO)プラットフォームです。Khosla Ventures・Kleiner Perkins・Sequoiaなどから累計5,850万ドルを調達しており、ソフトウェアレビューのG2ではAEOカテゴリのLeaderに位置づけられています。英語圏を中心にエンタープライズ導入が進んだ、この分野の代表的なサービスの一つです。
設計の軸は、監視できるAIエンジンの広さにあります。Enterpriseプランでは、ChatGPT・Perplexity・AI Mode・Gemini・Copilot・Claude・Grok・Meta AI・DeepSeek・AI Overviewsの最大10エンジンを横断して、自社ブランドの露出を把握できます。GrokやMeta AI、DeepSeekといった新興のAIまで監視対象に入れられる点は、対応範囲を最優先する運用に効きます。
一方で、公式サイトの表記は英語で、料金はドル建てです。日本語対応や日本市場向けサポートについての言及は、2026年7月時点の公式情報には見当たりません。
LLM Insight:日本市場特化で計測から改善まで
LLM Insightは、gens合同会社が提供する日本市場特化のLLMO/GEOモニタリングツールです。Google AI Overviews・ChatGPT・Gemini・Perplexity・Microsoft Copilotの5プラットフォームに対応し、パーソナルプランは月額24,800円(税抜)からの公開価格です。
ブランド言及の定点観測に加えて、AIが回答生成時にどのサイトを引用しているかを特定する引用サイト分析、そこから導くコンテンツ改善提案、競合比較、GA4・サーチコンソール連携までを一つのワークフローで提供します。UI・サポート・レポートは日本語で、請求書払いに対応しています。
比較サマリー表
| 比較項目 | LLM Insight | Profound |
|---|---|---|
| 提供元 | gens合同会社(日本) | Profound(米国) |
| 市場フォーカス | 日本市場特化 | グローバル英語圏(エンタープライズ) |
| 対応AI(最大) | 5(AI Overviews, ChatGPT, Gemini, Perplexity, Copilot) | 最大10(ChatGPT, Perplexity, AI Mode, Gemini, Copilot, Claude, Grok, Meta AI, DeepSeek, AI Overviews) |
| AI Overviews監視の入口プラン | パーソナル(月額24,800円税抜〜)から対応 | Growth(月額$399)から対応 |
| 入口プランの対応AI | 4(AI Overviews, ChatGPT, Gemini, Perplexity) | 1(ChatGPTのみ/Starter 月額$99) |
| 引用サイト分析・改善提案 | 対応(引用元URL特定+改善提案) | —(公式情報で確認した範囲では非記載) |
| 通貨・支払い | 円建て・請求書払い対応 | ドル建て |
| 日本語UI・サポート | 対応(導入支援・運用サポート) | 公式に言及なし(英語) |
| 入口価格(月額) | 24,800円(税抜)〜 | $99(Starter)/$399(Growth) |
| 無料で試す方法 | 無料診断・デモ | 年払いで2ヶ月無料(実質割引) |
※2026年7月時点の各社公式サイトの情報にもとづきます。Profoundはドル建てのため、円換算額は為替レートで変動します。
対応AIプラットフォームの違い
両者はどちらもGoogle AI Overviewsを含む主要AIに対応しますが、差は「上限」よりも「どのプランでどこまで見えるか」に表れます。Profoundは上限のEnterpriseプランで最大10エンジンと非常に広く、GrokやMeta AI、DeepSeekまで押さえられます。LLM Insightの対応はAI Overviews・ChatGPT・Gemini・Perplexity・Copilotの5つです。網羅性そのものはProfoundが上回ります。
ただし入口の対応幅は逆の関係になります。Profoundの入口プランStarter(月額$99)はChatGPT1エンジンのみで、Google AI Overviewsを監視するにはGrowth(月額$399)への移行が必要です。LLM Insightはパーソナルプラン(月額24,800円税抜〜)の時点で、AI Overviewsを含む4プラットフォームを標準で監視できます。最初のプランでAI Overviewsを見たいかどうかが、入口での分かれ目になります。
この差が実務でどう効くか。日本ではGoogle検索経由の流入が依然として集客の主軸であり、検索結果の上部に表示されるAI Overviewsは、既存のSEO流入への影響が最も大きいAI検索です。まずAI Overviewsとメジャーな対話型AIを日本市場で押さえたい場合と、英語圏でGrokやMeta AIまで含めて広く網を張りたい場合とでは、選ぶプラン設計が変わります。
機能比較:監視範囲の広さか、改善までの一気通貫か
Profoundの持ち味は監視範囲の広さと、エンタープライズでの実績です。累計5,850万ドルの調達とG2でのLeader評価が示すとおり、英語圏で広く使われてきたプラットフォームであり、監視対象のAIエンジンを主要どころまで一通り揃えられます。多くの国・言語でブランドがどのAIにどう出ているかを、一つの管理画面で横断把握したい大規模運用に向いています。
LLM Insightの持ち味は計測の「先」にあります。AIの回答に自社が出ていないとき、どのサイトが代わりに引用されているのかを引用サイト分析で特定し、どのページをどう直せば引用されやすくなるかまで改善提案として提示します。露出の変化はGA4・サーチコンソールのデータと突き合わせて検証でき、競合比較まで同じワークフローに収まります。
なお、引用サイト分析やコンテンツ改善提案がProfound側でどこまで提供されるかは、今回参照した公式情報の範囲では確認できませんでした。機能の細部を比較検討する際は、両社のデモや最新の製品ページで実際の画面を確認することをおすすめします。
価格・プラン比較
| プラン | 月額 | 含まれる範囲 |
|---|---|---|
| Profound Starter | $99 | ChatGPTのみ1エンジン・50プロンプト・月1,500回答 |
| Profound Growth | $399 | 3エンジン(ChatGPT・Perplexity・AI Overviews)・100プロンプト・月9,000回答 |
| Profound Enterprise | 個別見積もり | 最大10エンジン(Gemini・Copilot・Claude・Grok・Meta AI・DeepSeekなどを含む) |
| LLM Insight パーソナル | 24,800円(税抜)〜 | 4プラットフォーム監視(AIO, ChatGPT, Gemini, Perplexity)、言及・推薦順位追跡 |
| LLM Insight ビジネス | 要問合せ | Copilot追加、競合比較・引用サイト分析・改善提案、GA4・サーチコンソール連携 |
Profoundは年払いにすると2ヶ月分が無料になります。プロンプト数や月間回答数の上限はProfoundが大きく、大量のクエリを高頻度で回す運用にはスケールの余地があります。ただしProfoundはドル建てのため、円での実支払額は為替レートで動きます。月額$399なら、円換算額は契約時のレート次第で数万円単位で変わり得る点に注意してください。対応エンジン数・プロンプト上限・機能が異なるため、金額だけの単純比較は成り立ちません。詳しい料金の考え方はコスパ比較記事と料金ページを参照してください。
日本市場での使いやすさ
この点はLLM Insightが明確に優位です。UI・サポート・レポートまで日本語で完結し、日本語プロンプト・日本の検索行動を前提に設計されています。導入時のプロンプト設計支援から運用レポートまで日本語で伴走でき、請求書払いへの標準対応は社内稟議の通しやすさにも直結します。
Profoundは英語圏での実績が厚い一方、2026年7月時点の公式情報には日本語対応・日本市場サポートの記載がありません。料金もドル建てで、円換算額は為替で変動します。日本語プロンプトでの計測精度や、日本市場向けの改善ノウハウが提供されるかは公式情報からは判断できません。グローバルに英語圏中心で運用するチームには強力な選択肢ですが、国内の担当者だけで日本語運用を回す前提では、言語と支払いの面でハードルが残ります。
どちらを選ぶべきか
| 状況・目的 | 向いている選択 | 理由 |
|---|---|---|
| 英語圏中心でGrok・Meta AI・DeepSeekまで監視したい | Profound | Enterpriseで最大10エンジンを横断監視できる |
| 多国・多言語のブランド露出を1画面で横断把握したい | Profound | 英語圏エンタープライズでの実績と対応範囲の広さ |
| 日本市場でAI Overviewsを入口プランから見たい | LLM Insight | パーソナルプランからAI Overviews含む4つを監視 |
| 引用元の特定と改善施策まで回したい | LLM Insight | 引用サイト分析・コンテンツ改善提案・GA4連携を提供 |
| 日本語の伴走サポート・円建て請求書払いが必要 | LLM Insight | 日本語での導入支援・運用サポート、請求書払い標準対応 |
| グローバルと国内の両方を追う | 併用 | 英語圏の広い監視はProfound、日本市場の改善はLLM Insightと地域で分担 |
Profound以外の選択肢も含めた全体像はLLMOツール比較15選で解説しています。自社ブランドがAI検索でどう見えているかをまず知りたい場合は、無料診断で現状を確認できます。