八代目儀兵衛が実施した施策の内容と順序
結果の数値を、分母・対照の有無・発表主体ごとにどう読むか
同じ施策を自社で試すときの計測設計
TL;DR:AI検索の時代には、PVだけでは施策の効果を測れません。八代目儀兵衛は、ブランド定義の明示・自社アンケートの調査レポート化とPR配信・レビューの用途別ページ分割を進め、200超のプロンプトで定点観測しました。コンテンツ系PVは約10%減った一方、売上は前年比120%程度のペースと報じられています。ただし同社の施策解説では売上・問い合わせは変わらないとされ、売上増は需要増などの外部要因を含みます。
八代目儀兵衛(EC(ギフト))の事例。発表主体は当事者、証拠グレードは B(当事者の公表)。
お米ギフトのECを運営する八代目儀兵衛の事例です。当事者の発言を、Web担当者Forumとミエルカ(Faber Company)の2つの出典が伝えています。
ギフトは「内祝いに何を贈るか」のように、AIに相談されうる商材です。そこでAIに自社をどう認識させるかを、サイトの定義・外部の情報・ページ構造の3方向から整えました。
ただし、結果の数字は出典によって描かれ方が違います。PVが減ったという点は共通しています。売上については、一方は前年比120%程度のペースと伝え、もう一方は変わらないとしています。この食い違いは、事例を読むうえで外せません。
ブランド定義の明示(トップに「内祝いの贈り物が送れるサイト」)、自社アンケートの調査レポート化とPR配信、レビューの用途別ページへの分割と内部リンク整備を行いました。効果は200超のプロンプトで定点観測しています。
最初はブランド定義の明示です(D-2)。トップページに「内祝いの贈り物が送れるサイト」と書き、何の店かをAIが一文で取れるようにしました。
次に、自社アンケートを調査レポートにまとめてPR配信しました(D-4)。自社サイトの外に一次情報を出し、第三者の記事から言及される経路を作る手当てです。
最後にレビューを用途別のページに分け、内部リンクを整えています(D-3・A-1)。用途ごとの質問に、対応するページで答えられる構造です。効果の確認は200超のプロンプトでの定点観測で行いました。
| 指標 | 前 | 後 | 期間・母数 |
|---|---|---|---|
| 売上 | — | 前年比120%程度 | |
| コンテンツ系PV | — | 約10%減 |
AI上のブランド露出とギフト系キーワードの検索順位が上昇し、購入後アンケートに「AI検索で知った」が出てきました。コンテンツ系PVは約10%減った一方、売上は前年比120%程度のペースで成長したと報じられています(売上の扱いは「読み替えの注意」を参照)。
エンティティ整備、一次情報PR、サイト構造の3点セットの事例です。KPIをPVからAI上の露出と指名に置き直す必要を示しています。
売上前年比120%はWeb担当者Forum記事の記述。同社の施策解説(ミエルカ)では売上・問い合わせは変わらないとされ、売上増には需要増などの外部要因が含まれる
このため、売上の伸びを施策の効果として読むことはできません。施策との関係で言えるのは、AI上のブランド露出とギフト系キーワードの検索順位が上がり、購入後アンケートに「AI検索で知った」が出てきた、というところまでです。
対照群は無く、施策と結果は同時期に起きたという関係にとどまります。PVの約10%減も、AIの回答で用が足りた結果なのか、別の要因なのかは出典からは分かりません。
自社の商材を選ぶときにAIへ投げられそうな質問を固定し、AI別にブランドの言及と推奨を記録します。PVとは別に、AI上の露出を基準値として持っておきます。言及の推移はモニタリング機能で追えます。
トップで何の会社かを一文で定義し、自社の一次データを外部に出し、用途別のページで質問に答えられる構造にします。3つを同時に進めると効果は切り分けられないため、時期をずらすか記録を残します。
同じ質問で露出を再計測し、PV・売上とは分けて見ます。売上は季節や需要の影響を受けるので、購入後アンケートの認知経路など、AIとの関係を直接たどれる指標を併せて持ちます。
売上前年比120%はWeb担当者Forum記事の記述。同社の施策解説(ミエルカ)では売上・問い合わせは変わらないとされ、売上増には需要増などの外部要因が含まれる
この事例を含む一覧はLLMO成功事例・失敗事例集にまとめています。
ChatGPT・Gemini・Perplexity・Google AI Overviews・Microsoft Copilotでの自社と競合の露出を、無料で診断します。
出典ページ(ミエルカ(Faber Company)、Web担当者Forum)で公開されています。掲載している数値は、出典ページの表記と照合できたものだけです。
施策前の基準値です。対象プロンプト(質問)を固定し、AI別の引用・言及・推奨を記録してから着手すると、効果の有無を切り分けられます。
保証はありません。この事例は施策と結果が同時期に起きたという関係にとどまり、対照群もありません。3つの施策を組み合わせており、売上の伸びには需要増などの外部要因も含まれます。
断定できません。売上前年比120%はWeb担当者Forum記事の記述で、同社の施策解説(ミエルカ)では売上・問い合わせは変わらないとされています。売上増には需要増などの外部要因が含まれます。
PVだけでは判断できません。この事例ではコンテンツ系PVが約10%減った一方、AI上のブランド露出は上がり、購入後アンケートに「AI検索で知った」が出ています。KPIをAI上の露出と指名に置き直す必要を示す例です。
A:対照群や前後比較を自ら開示、B:当事者の公表、C:支援会社の発表(複合施策)、D:測定条件非公開(公開対象外)。本事例は B です。
登録したプロンプトをAI別に定期実行し、引用URL・言及・推薦順位を自動記録します。無料診断では現在の露出状況をレポートします。
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